理事長からのご挨拶
社会福祉法人協和会の特別養護老人ホーム「きく」のホームページに、ようこそおいでくださいました。
地域に開かれた、笑顔と花と音楽が溢れる心地よい療養空間を創りたいという想いから、ここ鹿骨に当施設を開設したのは2002年9月1日のことでした。
鹿骨は古くから菊の栽培が盛んで、俳人・石田波郷の『江東歳時記』にも、「鹿骨はごぞんじ花作りの村。畑に温床に一年中花の絶え間がない」と、鹿骨の情景が描かれています。また東京の花暦にも記されていたり、浅草寺・ほおずき市や入谷鬼子母神・朝顔まつりを賑わせる花々も、鹿骨で育まれたものです。そんな土地柄もあり、鹿骨の方々はいつも穏やかで温かい人柄が多いと感じます。
鹿骨で菊の栽培が盛んなこと、菊の花言葉が「長寿」であること、ご利用者様の声を全身全霊で「聴く(きく)」ようにしてほしいという職員への願いも込めて、施設の名称を「きく」と決めました。
医療法人社団三和会の理事長である菊地勉は、半世紀前に地域医療の礎を築いたときから今日まで、治療を終えた患者様たちのその後の暮らしと人生が安心かつ円滑であるようにとの想いから、一貫して「医療・介護・福祉の連携」を推進してまいりました。当時からやがて来る超高齢社会を予見した先駆けであったと思います。
当法人は隣接する菊地外科胃腸科および東京東病院とのきめこまやかな連携体制を整えております。超高齢社会の今日においては、日常的な健康維持管理に加え、もしもの場合のよりどころという意味でも、医療体制が備わっていればこそ、皆様に安心してお過ごしいただけると考えております。
またご利用者の皆様にとって当法人が居心地の良い「家」となり、会話を楽しんでいただき、「また来たい」と思っていただくことが、「安心して、穏やかに過ごせる家」に繋がっていくと考えております。
2022年で開設20年を迎えることができました。ご利用者の皆様をはじめ、ご家族、ボランティア、そして地域の方々の日頃の温かいご支援に深く感謝いたします。
今後も関連施設(医療法人社団三和会「菊地外科胃腸科」、介護老人保健施設「ジェロントピア菊華」、医療法人社団三和会「東京東病院」)と連携して「医療・介護・福祉」の一体化を行い、職員と共に社会福祉法人としての責務を果たしてまいります。
どうぞこれからもご指導、ご支援の程、心よりお願い申し上げます。
理事長 菊地正子
施設長からのご挨拶
当施設は2002年9月1日に施設所在地である鹿骨にて開設しました施設です。
ここ鹿骨地域において、それまでに法人母体の基である「医療法人社団三和会」の地域医療をはじめとした医療活動や高齢者介護の事業を経て、社会福祉法人として特別養護老人ホームをはじめとした事業を開始いたしました。
私自身は新卒の新入社員の頃より三和会の中で医療と介護の連携を一職員として学び、ご利用者様やご家族様の「介護」を通じて様々な経験をさせていただきました。
その中で、介護現場における「笑顔」はご利用者様、ご家族様、職員共に温かさや、安心感、幸福感を感じられる、計り知れない効果があると考えています。当施設は前述した医療面でのバックアップによる疾患がもたらす笑顔の喪失を予防し、介護による温もりや親近感・安心感でご利用者様、ご家族様に笑顔でいられる環境をご提供できるように医療・介護・福祉の総合力で対応できるよう法人理念を大切にし、職員と共に取り組んでいきたいと考えております。
いついかなる時でも「笑顔を護り笑顔を創る」そしてそれは医療分野、介護分野、福祉分野の専門性を最大限に活かし、ご利用者様・ご家族様に提供し、職員も誇りをもって従事して参ります。今後とも特別養護老人ホームきくをよろしくお願い申し上げます。
施設長 西田憲司